午後から雨になるでしょう

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絵本の図書室

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ここに住みたあーい!!

 

軽井沢には絵本の森美術館というのがあり、行ってきました。

その日はだあーーれもいませんでした。だあーーれも。

庭園の木々には緑なく寒うくて、一歩なかに入ればじわんとあったかく。

いいなあ。

展示場は当然、写真撮影禁止ですが、この絵本の図書室には撮影禁止の札がなくて、いいかな・・・いいよね・・・ちょっとだけ・・・と撮ってしまった。

子供の頃は、童話や絵本が大好きだった。最近出会う小学校の同窓生たちにはよく、「本ばかり読んでた子だよね」と言われる。

ま、ですから、「本ばかり読んでた子」→「酒ばかり飲んでる女」の変化のさまがよくわからぬようですよみなさん。うふ。うふじゃねえよ!

 

けどわたし、本に囲まれるのがあまり好きじゃないのです。ええ、と、作家の友たちには驚かれる。どうして好きじゃないかってねえ、理由は長くなるからよす。

でも絵本は特別。なぜってそれは本、だけども、絵、でもあるからね、絵本に囲まれるのはいいなあ。絵本があるところは子供でいっぱいだけど、だあーーれもいなかったのだからね。これはもう。すばらしかったです。

絵本ショップもあって「大人買い」してきました。

そのなかの1冊は、行ったとき特集展示されていた作家、木葉井悦子さんの「やまのかぜ」(架空社)。家に帰ってしみじみ眺めました。

絵本っていうと「ほわん」とした作品を思い浮かべがちですが、これは違う。プリミティブでパワフルで、それがこの作家さんが歳をとってからの作品で、確かに若いパワーとは違うものをやはり感じるんだよね。

どこか越えてるというか。乾いてるというか。

命に死が重なり、死に、朗らかな笑いが重なっているみたいな。

そういうふうに歳をとるのって凄いなと。

 

夏のゴゴアメは「飛び出す絵本」という言葉から生まれた企画なんです。

昨秋の公演のあと、藤岡豊くんの作品について「飛び出す絵本」みたいな作品をこれから、もっと作っていけるだろう、というようなことをこのブログに書きました。

それからすぐにユタ本人に話をして、コンニチに至っています。

「飛び出す絵本」といっても、劇をやるのでありますから、絵本そのものとはまるで違うものですが。

絵本のスピリットというか、絵本の持つ力に触れておきたく、ユタともずいぶん、いろいろな絵本を見てきました。

我々の力となってくるか、さーて、そいつはこれから。

まだまだ、うんうん唸る日々です。


吉永亜矢 (2010年4月20日 13:05)  カテゴリ:
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