午後から雨になるでしょう

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赤羽にて

赤羽にて.JPG

 

8月、9月の稽古場を押さえたりややこしい稽古スケジュールを組んでいると、なんだかもう、夏が終わってしまった感じがする。いや、夏はまだ、これから。

きのう7月1日。東大宮のギャラリー「温々(ぬくぬく)」へ、ガラス作家、くまがいマナさんの個展へ行き、帰りに赤羽に寄って、ひかる+ももちゃん夫妻と会う。4月の彼らの結婚パーティから、久しぶり。マナちゃんを紹介してくれたのがひかるなのだ。日にちが合わず一緒には個展へ行けなかったのだけど、彼らの住む街へはじめてうかがった。二人の行きつけのお店に連れていってもらい、店長おすすめの日本酒をみんなで次々飲んだ。

 

テーブルの真ん中にある、なめろうの盛り付けられたお皿は、マナちゃんの作品のひとつ。ひかるにすすめられて、店長さんも個展へ行ってきて、これを選んだとのこと。うちにあるのが、これよりもう少し大きく深いサラダボウル。底に天の川のような模様が入っていてとてもきれい。きれいなだけでなく、マナちゃんの器は使いやすい。よく考えられているなあ、といつも感心する。

マナちゃんは北海道に住んでいるから、こちらでの個展は年に1度くらいで、毎回、すごくたのしみにしている。

「1年に1度しか会えないなんてさみしいよう」と言うと、「でもこれでせいいっぱいなのよー」とマナちゃんは笑っていた。そうだよなあ。彼女はとても細くて繊細そうに見える、しかしガラス作りは「力仕事」だと聞く、確かに会うといつもその華奢な身体にパワーが漲っているのがわかる。

会えるのは1年に1度だけれど、マナちゃんのガラスとは、毎日、一緒だ。なんでもないうちの食卓にやさしくいてくれる。


吉永亜矢 (2009年7月 2日 12:17)  カテゴリ:
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